大学案内

発達障害リハビリテーションの重要性障害のある幼児・児童等への支援に関する知識、技能を学ぶプログラムです。

現代の教育を取り巻く現状の中で、児童数や学校数は年々減少傾向である一方、発達障害などの特別な教育支援を必要とする児童の人数は年々増加傾向にあります。さらに、発達障害に対する正しい知識と個々の障害に応じて支援できるような教育ができる教員等が不足しており、それらを指導・助言できる専門家の存在が必要であると文部科学省も提言しています。このように障害のある児童が、その能力や可能性を最大限に伸ばし、自立して社会に参加することができるように、障害のある児童への教育の充実を図ることのできる人材が必要となっています。そのため近年では、未就学児を対象とした児童発達支援事業所や、小学生から高校生までを対象とした放課後等デイサービスの需要が増加しています。
本学では、こうした子どもたちが将来自立して社会に参加できる力を取得できるように、学校教育への運営や内容の知識を兼ね備え、身体・精神機能面を適切に評価・分析、指導できる理学療法士・作業療法士の養成を目指しています。

発達障害の主な種類

※4種の発達障害は、それぞれ身体的な特徴が重複しており、多くの類似した症状を示します。

理学療法士に求められる能力
  • 運動機能の発達に遅れのある児童に対し、姿勢や歩行などの運動指導
  • 身体のぎこちなさ等に関する問題分析
  • 児童発達支援事業所や放課後等デイサービス等の職員への専門的な助言、指導
作業療法士に求められる能力
  • 身体や指先の使い方に不自由している児童に対し、日常生活動作などの動作指導
  • 児童の性格や特性を知り、適切な心理面でのサポート
  • 児童発達支援事業所や放課後等デイサービス等の職員への専門的な助言、指導

段階的に発達障害リハビリテーションをマスターできる

  • 01

    【早期体験】早期体験実習

    地域社会に貢献したいという思いが持てるように療育支援センターや特別支援学校などの見学を早期より実施します。

  • 02

    【講義】発達障害についての理解

    定型的な子供の発達から、発達障害の原因や障害の特徴について詳しく理解していきます。

  • 03

    【実習】発達支援技術の実習

    療育支援センターや特別支援学校と連携し、ボランティアスタッフとして子どもに対する支援を行います。

  • 04

    【実践】事業所やプロジェクトを運営するスキルを学ぶ

    マーケティング、組織・人材管理、財務会計管理等を学修していくことで発達障害事業を運営するための実践能力を身につけます。

茨城県内での需要

茨城県内にある児童発達支援事業所や放課後等デイサービス等に本学の「発達障害児童等への支援ができる理学療法士・作業療法士」を採用したいかを調 査したところ、理学療法士は33施設、作業療法士は39施設が「採用したい」との多くの採用意向が見られました。さらに、現在のリハビリテーション養成校では、発達障害に関する知識、経験を十分に学修できないことから、全国の特別支援学校に所属している理学療法士は55名、作業療法士は85名しかおらず著しく少ないのが現状です。そのため、本学において発達障害に関連する学修を得ることで発達障害関連の施設への就職の幅が広がることが期待されます。