現代の日本社会では、年々少子高齢化が進み、医療費や介護費が増加傾向にあります。この状況を背景に、いかに健康なうちから予防を行い健康寿命(自立して元気でいられる期間)を延伸させる取り組みを支援する人材が求められています。人は歳を取り徐々に筋力・体力が低下すると、外出する機会が減り、病気にはならなくても手助けや介助が必要になっていきます。
このように心と身体の働きが弱くなってきた状態をフレイルと呼び、そのまま進行してしまうと要介護状態になってしまう可能性があります。しかし、このような高齢者の予防に関する科目や実習などの教育システムを導入しているリハビリテーション養成校は少ないのが現状です。本学では、高齢者の方が健康でいつまでも社会に参加できるように、健康問題を評価・指導できる理学療法士・作業療法士の養成を目指しています。
地域社会に貢献したいという思いが持てるように地域包括支援センター、介護予防事業の見学を早期より実施します。
予防医学や加齢による心身の変化など、高齢者について講義により詳細に理解していきます。
地域包括支援センターと連携して介護予防教室に参加し、ボランティアスタッフとして参加します。
マーケティング、組織・人材管理、財務会計管理等を学修していくことで介護予防事業を運営するための実践能力を身につけます。
茨城県内にある予防通所事業所、介護予防・健康増進関連事業所、地域包括支援センターなどに対して、本学の「高齢者への健康支援のできる理学療法士・作業療法士」を採用したいかを調査したところ、理学療法士は95施設、作業療法士は96施設が「採用したい」との多くの採用意向が見られました。これは定員の2倍以上が本学の理学療法士・作業療法士の卒業生を採用したいということにもなり、今後は病院等の従来の就職先だけでなく高齢者予防に関連する施設への就職の需要増加が期待されます。