現代の日本社会では、年々少子高齢化が進み、医療費や介護費が増加傾向にあります。この状況を背景に、いかに健康なうちから予防を行い健康寿命(自立して元気でいられる期間)を延伸させる取り組みを支援する人材が求められています。人は年を取り徐々に筋力・体力が低下すると、外出する機会が減り、病気にはならなくても手助けや介助が必要になっていきます。
このように心と体の働きが弱くなってきた状態をフレイルと呼び、そのまま進行してしまうと要介護状態になってしまう可能性があります。しかしながら、このような高齢者の予防に関する科目や実習などの教育システムを導入しているリハビリテーション養成校は少ないのが現状です。本学では、高齢者の方が健康でいつまでも社会に参加できるように、健康問題を評価・指導できる理学療法士・作業療法士の養成を目指しています。
各地域で行われている介護予防事業に、ボランティアスタッフとして参加していただきます。高齢者と実際に触れ合うことで、介護予防事業の必要性について学ぶことができます。
予防医学や加齢による心身の変化について講義により詳細に学ぶことができます。
学内において、高齢者の心身状態を詳細には把握する方法を豊富な実習を体験することができます。さらに、介護予防に有効な支援技術についても実習を通して学ぶことができます。
地域包括支援センターと連携して、実際に介護予防を行っている授業にスタッフとして参加し、実習指導者の下で高齢者に対する指導を行っていただきます。有資格者となる前の最終段階となります。